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    公開日: 2026-03-05/更新日: 2026-07-31

    犬の防災グッズ必需品|災害時の持ち物リスト

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    犬の防災グッズ必需品|災害時の持ち物リスト

    目次

    • 1犬の防災でグッズより先に決めておくこと
    • 2環境省の優先順位で組み立てる犬の防災グッズリスト
    • 3フード・水・薬はどれだけ備えればよいか
    • 4はぐれたときに愛犬を取り戻すための備え
    • 5避難生活を左右するのはグッズよりしつけ
    • 6避難所・在宅・車中泊のどれを選ぶか
    • 7季節と体格に応じて足しておきたい備え
    • 8まとめ

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    📝

    この記事でわかること

    • 環境省が示す「優先順位」に沿った犬の防災グッズの揃え方
    • 同行避難と同伴避難の正しい違いと、2026年に改訂が進む最新の整理
    • 能登半島地震の記録からわかった、実際に避難所で起きたこと

    地震や台風などの災害が起きたとき、愛犬を守るための準備はできていますか。

    犬の防災というと、まず「何を買い揃えるか」を考えがちです。

    ただ、実際の災害では、グッズを持っていても避難先で使えなかったり、そもそも避難所にたどり着けなかったりする事態が起きています。

    この記事では、環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」と、令和6年能登半島地震の被災動物対応記録集をもとに、犬の防災グッズの揃え方と避難の考え方をまとめました。

    犬の防災でグッズより先に決めておくこと

    防災リュックの中身を考える前に、愛犬とどこへどう避難するのかを整理しておく必要があります。

    ここを曖昧にしたまま買い物から始めると、いざというときに準備が噛み合いません。

    同行避難と同伴避難は意味が違う

    災害時のペットとの避難には「同行避難」と「同伴避難」という2つの言葉があり、環境省はこれらを明確に区別しています。

    同行避難は、飼い主がペットを連れて安全な場所まで移動する「避難行動」そのものを指す言葉です。

    一方の同伴避難は、被災した飼い主が避難所でペットを飼養管理している「状態」を指します。

    ここで誤解されやすいのが、同伴避難という言葉の受け取り方です。

    環境省のガイドラインは、同伴避難であっても飼い主とペットが同室で過ごせることを意味するものではなく、飼養環境は避難所ごとに異なると明記しています。

    つまり「同伴避難できる避難所=愛犬と一緒の部屋で過ごせる避難所」ではありません。

    この前提を知らずに避難すると、現地で想定と違う対応を求められて戸惑うことになります。

    2026年に進むガイドライン改訂で同伴避難は4つに分けられた

    環境省は令和6年能登半島地震の対応を検証し、「人とペットの災害対策ガイドライン」の改訂作業を進めています。

    改訂案は2026年6月8日から6月26日までパブリックコメントにかけられ、この記事の執筆時点では最終版はまだ公表されていません。

    その改訂案では、避難所ごとに違う飼養環境をひとまとめに「同伴避難」と呼ぶのをやめ、次の4つに書き分ける整理が示されました。

    表記 避難所等での飼養環境
    同伴避難(同室飼養) 飼い主がペットと同じ部屋で飼養できる
    同伴避難(別室飼養) 飼い主とは別の部屋でペットを飼養する
    同伴避難(屋外飼養) 屋外のスペースでペットを飼養する
    同伴避難(ペットのみ車中飼養) ペットだけを車の中で飼養する

    同じ「同伴避難できます」という案内でも、実際には同室から屋外まで幅があるということです。

    お住まいの自治体や最寄りの避難所がどのタイプなのかは、平常時に確認しておかないとわかりません。

    能登半島地震では避難したペットの約半数が避難所を離れた

    環境省は令和6年能登半島地震のあと、輪島市・珠洲市・志賀町・穴水町・能登町の避難所119か所を巡回し、ペットの避難状況を調べています。

    このうちペットを連れた避難が確認されたのは56か所でした。

    記録集で課題として挙げられているのが、同行避難したペットの約半数が、その後に避難所から自宅や車中泊へ移っていたという事実です。

    理由として多かったのは、受け入れ自体は可能でも他の避難者に気兼ねしたというもので、別室での飼養が受け入れられずに退所した例も確認されました。

    避難所でのペットの扱いについて、地震の前から方針を定めていた自治体は、対象17市町のうち13市町でした。

    その方針の中身も、補助犬を除いて居住スペースでは受け入れず屋外の飼育スペースを使ってもらう、屋内同伴は不可として駐輪場や軒下などの屋外とする、といった内容が並んでいます。

    「避難所に行けば何とかなる」という前提では、備えとして不十分だとわかります。

    避難先の選択肢を複数用意しておく

    改訂案では、指定避難所へ行くこと以外の避難行動も含めた「分散避難」という考え方が整理されています。

    自宅が安全なら在宅避難を選ぶ、安全な親戚や知人の家に身を寄せる、ホテルや旅館に移るなど、避難の形は一つではありません。

    犬と暮らしている場合は、この選択肢の幅がそのまま愛犬の安全と直結します。

    最寄りの避難所、ペットを受け入れている別の避難所、親戚宅、在宅避難という具合に、最低でも3つは行き先を書き出しておきましょう。

    環境省の優先順位で組み立てる犬の防災グッズリスト

    環境省のガイドラインは、備蓄品に優先順位を付け、優先度の高いものはすぐ持ち出せるように人の避難用品と一緒に保管するよう求めています。

    この考え方で整理すると、限られたリュックに何を入れるべきかが決めやすくなります。

    優先順位 分類 具体例
    1 命と健康に関わるもの フード、水、常備薬、療法食、食器、リード、キャリーバッグやケージ
    2 情報 飼い主の連絡先、愛犬の写真、ワクチン接種状況、既往症と投薬内容、かかりつけ動物病院
    3 ペット用品 ペットシーツ、排泄物処理用品、タオル、ブラシ、おもちゃ、消臭用品、犬用の靴下

    優先順位1は命と健康に直結するもの

    フード、水、薬は、支援物資が届くまでの空白を埋めるための備えです。

    食器やリード、キャリーバッグなど、移動と飼養に最低限必要な道具もここに入ります。

    この区分に入るものは、人の非常持ち出し袋と同じ場所にまとめておきましょう。

    別々の場所に置いていると、慌てて家を出るときに犬の分だけ置き去りになります。

    優先順位2の「情報」は忘れられやすい

    2番目に優先されるのが、モノではなく情報である点は見落とされがちです。

    はぐれたときに愛犬を取り戻す、避難所で受け入れの可否を判断してもらう、動物病院で診てもらうといった場面で、どれも情報がないと動けません。

    飼い主の連絡先、愛犬の写真、ワクチンの接種状況、持病と飲んでいる薬、かかりつけ動物病院の連絡先を1枚の紙にまとめておくと確実です。

    スマートフォンは充電切れや水没で使えなくなる可能性があるため、紙のコピーを防災リュックに入れておきましょう。

    優先順位3は避難生活を整えるためのもの

    ペットシーツや排泄物の処理用品、タオル、ブラシ、おもちゃなどは、避難生活の質を保つためのアイテムです。

    ペットシーツの必要枚数は体格やトイレの習慣で大きく変わるため、普段の1日の使用枚数を数えて、フードと同じ日数分を掛け算しておきましょう。

    避難所で使うおもちゃは、音が鳴らないタイプを選んでおくと周囲への配慮になります。

    被災した屋外にはガラス片やがれきが散乱するため、犬用の靴下やバンデージで足裏を守れるようにしておくと、散歩や移動のときに助かります。

    重い物は「あとで取りに戻る」前提で分ける

    環境省のガイドラインは、重い物やかさばる物が避難の妨げになると指摘しています。

    まず身軽に逃げ、無事を確かめてから回収しに戻れるよう、置き場所を工夫しておくという考え方です。

    屋外倉庫や駐車場など、家屋が損傷しても取り出しやすい場所が候補です。

    背負ったまま愛犬を抱き上げられない重さのリュックは、防災グッズとして機能しません。

    一次持ち出し分と、あとから回収する二次分に分けて、それぞれの置き場所を家族で共有しておきましょう。

    フード・水・薬はどれだけ備えればよいか

    優先順位1の中でも、量の目安がはっきりしているのがフードと水と薬です。

    ここは感覚で決めず、公的な目安に合わせて数えておきましょう。

    フードは少なくとも5日分、できれば7日分以上

    環境省のガイドラインが示す備蓄量の目安は、少なくとも5日分、できれば7日分以上です。

    ペット向けの支援物資は避難所へ行き渡るまでに日数を要する場合があり、その空白を飼い主が自前でしのぐ必要があるためです。

    災害時は流通が止まるため、いつものフードを買い足せるとは限りません。

    フードを急に切り替えると犬の胃腸に負担がかかるので、食べ慣れたものを回しながら備蓄する方法が現実的です。

    普段のフードを少し多めに買い、古いものから使って買い足す形にすれば、賞味期限切れも防げます。

    水は体重1kgあたり1日約50mlが目安

    犬が1日に必要とする水分量は、ドライフードを主食にしている場合で体重1kgあたりおよそ40〜60mlが目安とされています。

    体重5kgの犬なら1日250ml前後、体重10kgの犬なら500ml前後という計算です。

    運動量や季節、体質によって増減するため、備蓄は目安より多めに見ておくと安心できます。

    なお体重1kgあたり90mlを超えて飲む状態は「多飲」とされ、病気のサインである場合があるため、普段の飲水量が目安を大きく超えているときは動物病院に相談してください。

    療法食と持病の薬はさらに長めに用意する

    環境省のガイドラインは、療法食などの特別食を必要とするペットについては、さらに長期間分の用意が必要だとしています。

    療法食は一般のペットショップで手に入りにくく、支援物資として届く可能性も低いためです。

    持病がある犬の場合、獣医師が監修する防災の解説では1か月分ほどを目安に挙げているものもあり、フードの5〜7日分より長めに見ておく必要があります。

    ただし処方薬は一度に出せる量が診療の方針によって変わるため、実際に何日分を手元に置けるかはかかりつけの獣医師に相談して決めてください。

    必要な量は体格や健康状態によって変わるので、かかりつけの獣医師に相談して決めるのが確実です。

    予防薬の種類や時期については、犬のワクチン・ノミダニ・フィラリア予防の時期と費用もあわせて確認しておくと、備蓄の判断がしやすくなります。

    支援物資はいつものフードとは限らない

    改訂案には、配給されるフードが普段と同じ銘柄になるとは限らない、という指摘も書き添えられています。

    備蓄が尽きたあとに、配られたものを愛犬が受けつけないという事態を避けるための注意です。

    普段から極端に偏食にさせない、複数のフードに慣らしておくといった日常の工夫が、そのまま防災につながります。

    避難生活で食欲が落ちたときの見極めについては、犬がごはんを食べないときの危険な時間の目安を参考にしてください。

    はぐれたときに愛犬を取り戻すための備え

    災害時は、パニックになった犬が飛び出したり、リードが外れたりすることがあります。

    再会できるかどうかは、事前に身元を証明できる状態にしてあるかで決まります。

    鑑札と注射済票は法律で装着が義務づけられている

    犬の鑑札と狂犬病予防注射済票は、狂犬病予防法によって犬に装着することが義務づけられています。

    この2つは身元確認の手段としても機能するため、首輪に付けたままにしておきましょう。

    飼い主の名前と電話番号を書いた迷子札も、あわせて付けておくと確実です。

    狂犬病予防注射が毎年必要とされる理由については、犬の狂犬病予防注射はなぜ年1回必要なのかで詳しく解説しています。

    マイクロチップは登録情報の更新まで済ませておく

    マイクロチップは2022年6月1日の改正動物愛護管理法の施行により、ブリーダーやペットショップなどの販売業者に装着と登録が義務づけられました。

    それ以前から飼っている場合は努力義務とされており、装着していなくても罰則はありません。

    首輪が外れても身元がわかる手段になるので、災害への備えとしては装着を検討する価値があります。

    注意したいのは、登録して終わりではないという点です。

    引越しや電話番号の変更など登録内容に変更があった場合は、30日以内に変更登録の手続きが必要です。

    登録情報が古いままだと、保護されても連絡が届かず再会できません。

    飼い主と一緒に写った写真を用意する

    愛犬の写真は、探すときだけでなく、自分が飼い主であることを示すときにも使います。

    全身、顔まわり、模様や傷などの特徴がわかる部分を、それぞれ撮っておきましょう。

    飼い主と愛犬が一緒に写っている写真があると、所有関係を説明しやすくなります。

    スマートフォンの中だけでなく、プリントした写真を防災リュックに入れておくと確実です。

    避難生活を左右するのはグッズよりしつけ

    能登半島地震の記録集を読むと、モノを持っているかどうかより、犬が環境に慣れているかどうかが避難生活を分けていたことがわかります。

    ここは今日から取りかかれる備えです。

    ケージが使われなかった3つの理由

    能登半島地震では、ケージを持っていなかった被災者が多かったと報告されています。

    記録集はその背景として、半外飼いや広い空間で飼われていた犬が多く、狭いケージに入れることへの抵抗があったこと、慣れないケージに入れると鳴き声が他の避難者の迷惑になると考えられていたこと、避難所が狭くケージを置く場所を確保できなかったことを挙げています。

    裏を返せば、普段からケージに慣れている犬なら、この3つのうち2つは事前に解消できるということです。

    同時に、避難所側の人とペットのすみわけという観点では課題が残ったとも指摘されています。

    クレートに慣らすと選べる避難先が増える

    クレートやキャリーの中で落ち着いて過ごせる犬は、別室飼養でも屋外飼養でも受け入れてもらいやすくなります。

    つまりクレートトレーニングは、避難先の選択肢を増やすための準備です。

    最初は数分から始めて、中でおやつを与えたりお気に入りのおもちゃを入れたりしながら、少しずつ滞在時間を延ばしていきましょう。

    サイズは犬が立ち上がって向きを変えられる広さを目安に選びます。

    子犬から始める場合の進め方は、子犬のしつけは何から始めるかで最初の1か月の流れをまとめています。

    吠え・トイレ・人慣れが避難所での居場所を決める

    避難所には動物が苦手な方やアレルギーのある方も身を寄せています。

    吠え続けてしまう犬は、飼い主が気兼ねして避難所を離れる原因になります。

    散歩中に人や他の犬とすれ違う練習を重ね、初対面の相手にも過剰に反応しない状態をつくっておきましょう。

    トイレは、いつもの散歩コースが使えない状況を想定して、さまざまな場所やペットシーツの上でも排泄できるようにしておくと安心です。

    合図で排泄できるようにしておくと、限られた時間しか外に出られない避難生活でも対応しやすくなります。

    実際に愛犬と避難ルートを歩いてみる

    ガイドラインは、家族で愛犬を連れて避難先まで行く訓練を、実際にやってみることを勧めています。

    どれくらい時間がかかるのか、通りにくい場所はどこか、別の道は使えるのかを、体で確かめておくためです。

    実際に歩いてみると、キャリーを持ったまま登れない階段や、犬が怖がる場所が見つかります。

    犬を連れて避難所に入るときの決まりごとや、支援物資をどこで受け取れるのかも、自治体に前もって聞いておきましょう。

    能登半島地震では、ペットを受け入れられる避難所の情報が被災者に届かず、避難所ごとに確認しなければならなかったことが課題として挙げられています。

    避難所・在宅・車中泊のどれを選ぶか

    分散避難の考え方に沿って、それぞれの避難の形で注意すべき点を整理します。

    状況は時間の経過とともに変わるため、途中で切り替える前提で考えておきましょう。

    避難所ではルールと配慮が前提になる

    避難所ごとに、犬と同じ場所で過ごせるのか、区画を分けるのかといった決まりが設けられています。

    その決まりの範囲内で、世話は飼い主が責任を持って行います。

    排泄物の処理や清掃は飼い主が行い、共用スペースを汚さないよう気をつけましょう。

    臭い対策として消臭スプレーや密閉できるゴミ袋を用意し、抜け毛を減らすためにこまめにブラッシングをしておくと周囲への負担が減ります。

    飼養環境の維持には飼い主同士の協力も必要になるため、同じ避難所にいるペット連れの方と早めに話しておくと運営が回りやすくなります。

    在宅避難は物資と情報の入手が課題になる

    自宅の安全が確認できていれば、自宅で避難生活を送る在宅避難という選択肢があります。

    愛犬がいつもの環境で過ごせるため、ストレスを抑えられるのが利点です。

    一方で、支援物資や情報は避難所に集まるため、必要に応じて自分から取りに行く必要があります。

    ライフラインが止まる前提で、水と食料は避難所生活を送る場合よりも多めに備えておきましょう。

    車中泊避難は車内温度に注意する

    能登半島地震では、避難所に入らず車中泊を選んだ飼い主が確認されており、避難所のペットを飼養する方針としても車中を挙げている自治体があります。

    周囲に気兼ねせずに済む反面、車内は季節によって危険な温度になります。

    特に夏場は短時間でも車内温度が急上昇するため、犬だけを車内に残す時間を作らない工夫が欠かせません。

    暑さへの備え方は、犬の熱中症対策をいつから始めるかで季節ごとの準備をまとめています。

    飼い主も車中で過ごす場合は、エコノミークラス症候群を防ぐために定期的に体を動かしてください。

    預け先を複数リストアップしておく

    どの避難先も選べない場合に備えて、一時的に愛犬を預けられる場所を控えておきましょう。

    かかりつけ以外の動物病院、ペットホテル、被災地から離れた親戚や知人の家などが候補になります。

    災害時は通常の預かりサービスが機能しない可能性があるため、被災範囲の外にある預け先を1つは入れておくと安心です。

    季節と体格に応じて足しておきたい備え

    基本の備えが揃ったら、季節と愛犬の状態に合わせて中身を調整します。

    防災グッズは一度揃えて終わりではなく、定期的な見直しが前提です。

    夏と冬で入れ替えるもの

    避難所や車内は温度管理が難しく、季節の影響を直接受けます。

    夏場は保冷剤や冷感マット、うちわなどを入れて、熱中症を防げるようにしておきましょう。

    冬場は犬用の洋服や毛布、カイロなどで防寒対策をします。

    小型犬や老犬は体温調節が苦手なので、季節に応じた入れ替えを忘れないようにしてください。

    多頭飼育はリスクを前提に考える

    改訂案には多頭飼育についてのコラムが加えられ、頭数が増えれば避難用品や備蓄品の量も増えることが指摘されています。

    加えて、一人で一度に連れて逃げられる頭数には限度があるため、全頭の安全を守りきれなくなる恐れが高いとも指摘されています。

    多頭で暮らしている場合は、誰がどの子を連れるのかを家族で決めておきましょう。

    近所の方と協力体制をつくり、愛犬の名前や性格、持病を共有しておくと、飼い主が不在のときにも動いてもらえます。

    季節の入れ替えと一緒に中身を点検する

    フードや水、薬には期限があるため、防寒用品と暑さ対策グッズを入れ替えるタイミングで、あわせて期限も確認しておきましょう。

    同時に、体重の変化に合わせて首輪やハーネスのサイズが合っているかも見ておきます。

    保管場所は玄関や寝室など、避難時にすぐ持ち出せる位置にしておきましょう。

    置き場所と中身は家族全員が把握しておく必要があります。

    被災した屋外にはガラス片や薬品などが散乱するため、避難後に愛犬が危険なものを口にしたときの対応は、犬の誤飲・中毒のときの緊急対応で確認しておくと安心です。

    まとめ

    ⭐

    おさえるポイント

    • 同伴避難は「避難所で飼養管理する状態」であり、同室で過ごせることを意味しない
    • 備蓄は優先順位1(命と健康)→2(情報)→3(ペット用品)の順で揃える
    • フードと水は少なくとも5日分、できれば7日分以上(療法食はさらに長め)
    • 能登半島地震では同行避難したペットの約半数が避難所から自宅や車中泊へ移った
    • 避難所・在宅・車中泊・預け先など、行き先の選択肢を複数用意しておく

    犬の防災は、グッズを買い揃えるところで完結しません。

    避難の形を知り、優先順位をつけて備え、愛犬を環境に慣らしておくところまでが備えです。

    まずはお住まいの自治体のウェブサイトで、最寄りの避難所がペットをどう受け入れているかを調べるところから始めてみてください。

    出典は環境省のペットの災害対策、人とペットの災害対策ガイドライン、令和6年能登半島地震における被災動物対応記録集、およびガイドライン改訂案のパブリックコメントです。

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